臼蓋形成不全変形性股関節症のパーフェクト整体の施術法とは(症例つき)
今回は、重症の股関節に痛みがある患者さんで、約2週間に1度のペースで来院されている方の施術の様子をお伝えします。
初診時は、忙しい日に突然こられたので少しだけ施術をしましたが、なかなか痛みが取れないので、一度、整形外科の受診を勧めました。診断結果は、臼蓋形成不全変形性股関節症でした。
臼蓋形成不全変形性股関節症はパーフェクト整体の施術で良くなるのか
レントゲンを見ると健側より明らかに患側の関節の隙間がなくなっており、医師からは「軟骨が相当すり減っている」とのこと。変形性膝関節症もあります。臼蓋を補強するために骨形成も進んでおり、何やら凹みのようなものもあったといいます。
(※臼蓋形成不全とは、股関節の受け皿である臼蓋の形が不完全であるために、大腿骨頭が臼蓋に収まらずはみ出している状態のことをいいます)
使い続けているうちに股関節に負担がかかったり、軟骨がすり減ったりすることで痛みが出てくるとともに関節が硬くなり、動きが悪くなります。まだ若いので人工関節は勧められませんでしたが、長時間歩かないようにセルフケアでは、水泳やエアロバイクを勧められました。ここまで聞いて、施術を続けるべきか迷いましたが…以前、股関節臼蓋形成不全で膝の前十字靭帯を切った患者さんは、今年はスキーができるまで回復しているのでやってみることにしました。
どこに行っても良くならなかったけれど、パーフェクト整体は毎回確実に良くなっているのがわかる
前回の施術後、股関節の可動域での痛みは減少してきましたが、足首、アキレス腱、膝の位置が悪く、歩行をするときに踵が床から離れる時間が短いのが気になりました。
そのため今回は、股関節だけではなく、膝、足首も含めて軸を整えることを意識して施術しました。施術後、明らかに歩行状態が改善し患者さん自身もとても喜んでいただけました。
「自分の足が生きている、自分の足で歩いている感じがする。」
表情も以前より明るくなり、痛みが減少してしてきたせいか、眉間に深く刻まれていたシワが、なくなっていることに気が付きました。内転内旋の動作をした時に、股関節骨頭が落ちていかない状態にまだ変化がありませんが、この先の施術の予約を、3回入れていかれました。
「評判の良い整体院にたくさん行っても良くならず、ここもダメかなぁと思っていましたが、毎回確実に良くなっているのがわかる。」
次回は、股関節や膝から少し離れて、全身を調整し、歩行のバランスをとって行こうと思います。徐々に歩けるようになることで、小脳をアップデートし、痛みの出にくい体の使い方になればと期待しています。
臼蓋形成不全変形性股関節症の歩行状態がパーフェクト整体の施術で改善してきた
前回から2週間後に来院。その後の様子を聞いてみたところ、良い状態が5日ほど続き痛みを忘れている日が出てきたとのこと。どこへ行っても治らず、いつも1日、もしくは帰途についているうちに良い状態が消えていて、もう諦めかけていたそうです。「ここに来るたび良くなっているのが実感できている。こんなに良い状態が長く続いたことはない」と驚いておられました。
はたから見ても歩行状態が改善しているのがわかり、以前のように左足を重い荷物のように引きずるように歩くことはなくなりました。前回、やれることは全てやった。今日から何をすればよいのか思案していたところ…急に「ひらめき」が!
パーフェクト整体は緩んだ感覚がはっきり感じられる
側臥位の股関節操作に入りました。前回も側臥位での施術で改善が見られたのですが、今回はもっと梃子を使って大腿骨頭を狙ってゆきます。
側臥位で、股関節をいつもより伸展位で操作をしたところ、梃子が最もかかる場所が見つかりました。そのまま待っていると、緩んだ感じが伝わり、大腿外側面がふわっと軽くなり、普段絶対眠らない患者さんは、急に眠くなりしばし眠ってしまいました。普通、腸脛靭帯はめちゃくちゃ痛いはずなのですが「痛気持ちいい」と…
「おっ、きた!」と手応えがあり、施術が前進した感覚がありました。大腿骨を今回できる精一杯良い位置にセットし、そこに膝と足首を合わせました。
施術後、前回の施術後に気になった歩行をするときに「踵が床から離れる時間が短いこと」が改善されていて安心しました。最後に患者さんに、仰臥位で左膝を屈曲し私はへその外方5cmのところを指でモニターしながら、左足を持ち上げてもらう動作をしてもらい検査すると、腸腰筋が使えていないことがわかりました。
腸腰筋が使えてないことで、いつも大腿直筋をメインで使っており、筋肉が短縮し痛みが出ていたこともわかりました。大腿直筋のセルフメンテナンスと腸腰筋のトレーニングをお伝えし、施術終了。 次回のやるべきことも自分の中で明確になりました。
パーフェクト整体の施術法には原理原則がある
本当に、一筋縄で行かない患者さんはいろいろなことを考えたり勉強したりするので自分の成長に繋がります。そして患者さんが良くなって本当にうれしい!
股関節の痛みにはここをさするだけでOKとか、膝の痛みにはこのように操作するとよくなりますとか、そんなDVDをたくさん見てきましたがいつも思うのは「それで良くならなかったらどうするの?」ということです。
私は、そんな目にたくさんあってきているので、治療の原理原則を知りたいと思いました。パーフェクト整体は原理原則があるので、それをベースにして仮説を立て、自分の頭で考え検証できるところが自分にあっているところです。
まとめ
今回は、臼蓋形成不全の患者さんの症例と、パーフェクト整体には原理原則があり、それをベースに仮説を立てて検証をしていくことで難しい症状も改善できるようになることをお伝えしました。
パーフェクト整体は基本を抑えるだけでも大変かと思いますが、できるようになると重症な患者さんにも臆せず対応できるようになります。惹かれた方は、ぜひパーフェクト整体の門を叩いてください。最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事を書いたのは、パーフェクト整体認定講師の上杉勉です。
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