痛みの改善のためには、筋肉だけではなく靭帯と関節法の施術も必要。そのためにまずは、筋肉の走行を確実に理解すること
今回は、筋肉の治療だけでは膝の痛みが改善できないわけについてお伝えします。
筋肉と靭帯&関節包は働きが違うため、施術法も異なる
筋肉だけでは解決できない何か別の要因が隠れていそう···その要因とは、【 靭帯&関節包 】です。靭帯と関節包は別物ですが、分かりやすいように、「筋肉の働きとは異なるもの」というニュアンスでお伝えします。詳しく知りたい方は、調べてみてください。ここで詳しい説明は、割愛します。治療するうえで、必要な〈考え方〉として読んでください。
人は、なにか動作をするとき、筋肉が伸び縮みして骨と骨の距離を変えることで動いています。しかし、筋肉だけでは、関節部分がぷらんぷらんでまともに立つこともできません。
なので、関節がグラグラしないために、関節をしっかり固定しておく必要があります。この関節を固定する役割を担っているのが、【 靭帯&関節包 】です。
いわば、【 靭帯&関節包 】とは、骨と骨とを繋ぎ止めて関節を安定させる超~~強力な天然のサポーター‼みたいなものです。
筋肉は、カラダの浅い部分にあって
・柔らかく
・よく動くもの
に対して、靭帯・関節包は、カラダの深い部分にあって
・硬く強靭な
・がっちりしたもの
です。
つまり、筋肉と靭帯・関節包で、目的とする〈働き〉が違う!ということです。筋肉と靭帯・関節包がバランスを取り合って、はじめて安定して動くことができるわけですね。
ここで、おさらいです。関節の〖悪い状態〗とは、筋肉の伸び縮みのバランスがくずれて骨と骨との〈 すき間 〉が一定に保てない状態でしたね。当然、靭帯・関節包もこの影響を受けます。関節の〈 すき間 〉が狭くなれば靭帯・関節包も距離が短くなります。
そして、これが慢性化すると、靭帯・関節包も筋肉と同様に引きつったりくっついたりして元の状態に戻ってこれなくなります。強靭でがっちりしたものが引きつったり、くっついたりするわけです。一度この状態になった靭帯・関節包は、そんな簡単にゆるみません。
〈固さ〉·〈深さ〉·〈働き〉がそれぞれ違うものを、全て同じ手法で治そうとするのは、無理があると思いませんか?筋肉をゆるめただけではなかなか改善しない理由がここにあります。
ちなみに、パーフェクト整体は、この筋肉と靭帯・関節包を明確に分けて考えているので、各々に独自の手法が存在しています。『本当に治せる施術家になりたい!』という方は、ぜひパーフェクト整体を学びに来てください!
まずは、筋肉の走行と起始停止を確実に理解することが必要不可欠
あなたが伸ばしてゆるめようとしているのは、どこですか?
今、施術しようと触っているのが
・筋肉なのか?
・靭帯・関節包なのか?
判別できますか?これが判別できないのにどうやって、靭帯・関節包がゆるんだ!ということが分かるのでしょう?カラダの深い層にある靭帯・関節包を感じ取るためには、まず始めに、浅い層にある筋肉の状態、走行・起始停止が分かることが必要不可欠です。
なぜなら、浅い層の筋肉の〈固さ・悪さ〉の影響を排除し、それでもまだ奥の方で〈固さ・悪さ〉が残ってる···そうか !これが【靭帯・関節包】か!となるからです。だから、ここは腰を据えて、浅い層の筋肉からしっかり感じ取れるように、勉強していきましょう!ということで、問題です!
【膝の痛み】で多いのが、膝関節の内側のトラブル。なので、まずは手始めに膝関節の内側の筋肉を描き分けてみてください。
↓↓↓
なんとなくしか理解していないということは、なんとなくな施術しかできていないということ
出題した問題を、僕が描いたものです。参考になれば幸いです。
↓↓↓
あなたが描いたものと比べてどうでしたか?描いてみたら以外と難しくて、スラスラ書けなかったのではないでしょうか。スラスラ描けない···ということは、あなたの頭の中の筋肉のイメージが、【 曖昧 】ということです。
そしておそらく、実際の施術でも、筋肉の走行の端から端まで追うことなく【なんとなく】この辺の筋肉かな?という感覚で施術していませんか?ただなんとなく、習った手法をルーティンでこなしているだけでは、一向に治せるようにはなれません。なぜなら、筋肉のどの部分で、トラブルが起きているのか?全く分からないからです。トラブルが起きている場所を、特定することが出来なければ、治せるはずありませんよね。
治せる施術家になるための第一歩は、触診力
ドキッ!?とされた方、安心してください。パーフェクト整体を学ぶまでの、僕がそうでした。施術に自信が持てず、
・治せないなぁ···
・施術の効果に限界を感じるなぁ···
と悩んでいる方は、このトラブルが起きている場所を特定する【 触 診 力 】が圧倒的に欠けています。【 触 診 力 】を磨くためのまず第一歩が、〈 筋肉の走行を知ること 〉だと思います。
なので、一度自分の手で、描いてみることを試してみていただきました。頭の中の筋肉のイメージを明確にする、よいトレーニングだと思います。ぜひ、他のイメージが曖昧な部分も描いてみることをオススメします。
パーフェクト整体の講座では、絵を描いてもらうことはありませんが、〈筋肉の走行を追う〉というカリキュラムがあります。しっかり指導を受けていただくことになるので、自分が触っている筋肉が合っているのか?いないのか?知りたい方は、〈 筋膜基礎のキ 〉の勉強会などもあるので、ぜひ参加してみて下さい。
基礎のキ勉強会はこちらからお申し込みができます。
URL:https://perfectseitai.org/schedule_cat/course01/
まとめ
今回は、
・筋肉の治療だけでは【膝の痛み】が改善できず、靭帯・関節包も考える必要があること
・施術の成果をしっかり出せないわけには、今触っているのが、筋肉なのか?靭帯・関節包なのか?理解していないことも原因であるということ
・トラブルが起きている場所を特定する【 触 診 力 】を身につけるには、〈 筋肉の走行を知ること 〉だということ
をお伝えしました。
『本当に治せる施術家になりたい!』という方は、ぜひパーフェクト整体を学びに来てください!
この記事を書いたのは、パーフェクト整体認定講師・野々村 淳です。
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