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肩こりの原因となる、肩甲胸郭関節のパーフェクト整体の施術

今回は、肩こりと肩甲胸郭関節の関係について詳しくお伝えしてみようと思います。

皆さんは【 肩甲胸郭関節 】って知ってますか?『バカにする!』と、お怒りになる方もいるかもしれません。でも僕は、パーフェクト整体に出会うまで『肩甲胸郭関節? なにそれ?』って感じで、何も知らない状態でした(笑)

だから僕と同じように、知らない方や、施術の時に意識したことがない方は、肩こりだけではなく、あらゆる【肩の症状】に必須のポイントとなるので、ぜひ読んで理解してみてください。

肩甲胸郭関節は肩甲骨と胸郭が靭帯や関節包で固定されていない関節

医学書やネットで調べると、【 肩甲胸郭関節 】は以下のように書かれています。

[肩甲骨と胸郭を結ぶ関節。関節と呼ぶものの、靭帯や関節包で構造的に繋がっておらず、機能的な関節である]


難しく考える必要はありません。肩甲骨と胸郭の隙間のところを、【 肩甲胸郭関節 】と呼んでいると思ってください。そして大事なポイントは、肩甲骨と胸郭は靭帯や関節包でガッチリと固定されていないので、肩甲骨は広い範囲で動くことができる!という点です。

 肩甲骨がスムーズにスライドできているか

体幹(胸郭)と腕(上腕骨)は、肩甲骨を介して接続されています。接続部の肩甲骨と胸郭は、靭帯や関節包で繋がっていないため、肩甲骨は胸郭の上に浮いているような状態です。そして肩甲骨は、釣鐘状の胸郭のカーブの上をスライドするように動きます。

骨格模型をお持ちの方は、肩甲骨の内側を見て頂ければ分かると思いますが、肩甲骨は胸郭の上をスムーズにスライドできるように胸郭のカーブに沿って内側に軽くカーブしています。

しかし!ガッチリ固定されていないということは、肩甲骨が胸郭から離れていってしまいます。このままでは、腕を定位置に固定することができない!

そこで、自由度の高い可動域は確保しつつも、ガッチリとは固定しないように、肩甲骨にはあらゆる方向から筋肉がついて胸郭から離れて行かないようにしています。いろんな筋肉がついているので、一度調べてみてくださいね。

たくさんの筋肉が肩甲骨を介して体幹(胸郭)と腕(上腕骨)を繋いでいるわけです。そんな肩甲骨ですが、がっちり固定しない+自由度が高い可動域 を確保した反面、肩甲骨を他の関節や筋肉で支えなくてはならないため、肩甲骨周辺は、身体の他の部分に比べて筋肉疲労しやすい部分であるともいえます。

胸郭面がフラットになっているか

胸郭は、胸骨や肋骨、背骨で覆われている部分で、心臓や肺といった生命活動に重要な臓器を保護する役割があります。

また、呼吸をするために肋骨が動く構造になっています。この肋骨の動きがバケツの柄のような動きをするのですが、パーフェクト整体ではこの動きをブラインドが閉じたり開いたりしていると、よく表現しています。

・息を吸うときは肋骨が持ち上がり[ブラインドが開く・上がる]

・息を吐くときは肋骨が下がる。[ブラインドが閉じる・下がる]

ここで大事なポイントは、肋骨は流動的に動く!! というところです。つまり、胸郭は釣鐘状の動かない物体ではなく、動きがある・動くものだ!ということです。なので、胸郭は、普段の生活の影響を受けて呼吸運動以外でもけっこう動いて歪みます。なぜ歪むのか?という理屈もあるのですが、今回は肩甲胸郭関節のお話なので割愛します。

多く場合、猫背のような姿勢を長時間続けているとブラインド(肋骨)が跳ね上がったままで固まり、元の (閉じた) 状態に戻れない!ということが起こります。

すると、ブラインド(肋骨)が跳ね上がったままのところと、正常に動いているところが出てきます。この状態のとき、胸郭面はフラットな状態ではなく、凸凹した状態になります。はい、ここ重要です!

ブラインド(肋骨)が跳ね上がったままで胸郭面が凸凹している状態のとき、【肩甲胸郭関節】ではどんなことが起こるのでしょうか?

解剖がわからなかった頃の僕がイメージしていた胸郭 ↓↓↓

解剖がわかってからの僕のイメージしている胸郭 ↓↓↓

肩甲骨は胸郭の上をスライドするように動いているとお伝えしましたね。ところが、肩甲骨が胸郭の上をスムーズに動くためには、

(1):肩甲骨と胸郭の間に一定のすき間が空いていること

(2):胸郭面がフラットな状態であること

が必要になってきます。どういうことか?というと、もし、肩甲骨と胸郭の間に、すき間がなかったら、当然、骨と骨とがぶつかるので肩甲骨は動けませんよね。

そして、胸郭面がフラットな状態ではなく、凸凹していたらどうなるのでしょう?肩甲骨は、ガタガタした路面の上を走るような状態になります。とてもスムーズに動くことは出来ませんよね。また、胸郭面が凸凹しているということは、肩甲骨と胸郭のすき間が凸部分で狭くなり、窮屈な状態になります。

皆さんの患者さんの中にも『肩甲骨の奥の方がつまったように苦しい…』と、訴えてくる方っておられませんか?まさに、肩甲骨の奥・・・つまり【肩甲胸郭関節】が窮屈になって、苦しい状態なんです!

では、この苦しみを解消するにはどうすればいいのか?答えは超シンプル!

パーフェクト整体はレントゲンで見るように体が透けて見えるようになる施術法

まずは、凸凹の胸郭面をフラットな状態に戻しましょう!まるで地ならしをするが如く。跳ね上がっているブラインドを降ろして、肩甲骨がスムーズに動ける路面を作ってあげましょう!

路面がキレイに整備できたらその上を肩甲骨がスムーズに動けるように、肩甲骨についている筋肉達を調整してゆるめてあげましょう!

 すると、なんということでしょう!肩甲骨は胸郭の上をスムーズに動けるようになり、苦しみから解放されました!

めでたし!めでたし!となるわけです。これが、肩甲骨周辺の筋肉をいくらゆるめても、症状が改善出来なかった原因の1つです!そしてこれがわかれば、レントゲンで見るように体が透けて見えるようになります。

整体に必要な解剖知識が、あるとないとの違いはこんな風に決定的な違いです。

でも、僕は開業して10年で気づくことができたからラッキーでした。20年たっても、30年たっても、、気づけなかったら、同じ悩みを引きずったまま整体人生を終えたかと思うとゾッとします。

まとめ

今回は、

①肩甲胸郭関節は、肩甲骨と胸郭の隙間

②肩甲骨は、胸郭と靭帯や関節包で繋がっていないため自由度が高い

③胸郭は、肩甲骨との隙間が一定に保てていることが大事

④肩甲骨周辺の筋肉をいくらゆるめても、肩こりは治らない

についてお伝えしました。さて、これを読んでいただいているあなた!!

この理屈を理解して施術できていますか?この理屈を理解しないまま、ただ何となく固くなった筋肉だけをゆるめようとしていませんか?これではいくら頑張って施術しても、根本的な原因に全くアプローチ出来ていないので、以前の僕のようになりかねません。

今からでも、遅くはありません。ぜひ一緒に、パーフェクト整体を学びましょう。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

この記事を書いたのは、パーフェクト整体認定講師・野々村 淳です。

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